浪速風

負けに不思議の負けなし 相次ぐ失策に采配ミス…緩んだ自民党

都議選で自民が惨敗。厳しい表情の下村博文都連会長(中央)=7月2日、東京都千代田区(川口良介撮影)
都議選で自民が惨敗。厳しい表情の下村博文都連会長(中央)=7月2日、東京都千代田区(川口良介撮影)

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は野球評論家の野村克也さんの名言として知られるが、肥前国平戸藩主だった松浦静山の剣術書「剣談」が出典である。「道を貴び術を知れば心勇ならずと雖(いえど)も必ず勝つ。道に背き術に違えば必ず負く」

▶野球ではエラーが失点につながるが、これだけ失策が相次いだら大量失点は当然だろう。しかも采配ミスが加わった。「森友・加計」問題でピンチだったのに、暴言・暴行の女性議員は離党ですませ、失言の防衛相にはお咎(とが)めなしだった。あげくは幹事長がメディアに八つ当たりする始末だ。「道に背き術に違えた」のだ。

▶将棋の藤井聡太四段の連勝記録がストップした。勝った佐々木勇気五段は藤井フィーバーにのまれまいと、事前に対局を観戦して雰囲気に慣れ、相手を観察していた。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。驕(おご)り、緩んだ自民党は孫子の兵法など馬耳東風で、東京都議選に惨敗した。