上州この人

土に還れる「紙の骨壺」を考案 円福寺住職・大谷良海さん(63) 群馬

 だるまの製法で作った紙の骨壺にお骨を入れて埋葬し木の墓標を立てたら、分解されて土に還り、昔のお墓と同じになるんじゃないか、と。最近のお墓はお骨をしまう納骨室ではなく、石塔など外側を重視しすぎている。あるハウスメーカーの人は今のお墓を『床下収納だ』と言ったが、一番大事な所にお金をかけずに目印にかけているから不思議。お墓がどんどんエスカレートしている。お寺の住職こそ、シンプルに考えなくては」

 --紙の骨壺の魅力は

 「紙の骨壺で円福寺に埋葬された方々の親族は、ほとんどがお参りに来やすくなったと言ってくれる。お墓はすべて40センチ四方で金剛杖を切り出した木の墓標を立てているだけだからみんな平等。石塔の大小がなく、肩身が狭くなることがない。費用は35万円、次の世代に荷物を残さない。また、骨壺は真っ白だから、自分が亡くなったら入りたいと言って、自分好みに装飾する人もいる。切手収集が趣味の女性が切手を貼ると言って持って帰ったりもする」

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