聞きたい!映画

「おれは見ない」と宮崎駿監督が観賞を拒否した「メアリと魔女の花」 ジブリの呪縛から解放された監督が作った魔法の物語

本当に子供のために作った映画が必要だ

 《昨年大ヒットとなった「君の名は」(新海誠監督)や「この世界の片隅に」(片渕須直監督)、今年、仏のアヌシー国際アニメーション映画祭で長編アニメ部門の最高賞を受賞した「夜明け告げるルーのうた」(湯浅政明監督)など、日本アニメに脚光が当たっている》

 「日本のアニメは、もっといろいろなものがあった方がいいと思います」

 「最近は、中高生など高い年齢層向けの作品が多く、子供向けのファンタジー娯楽作があまりない」

 「子供向けというと、商業的なゲームのキャラクターやシリーズものの映画が多く、本当に子供のために考えて作ったような作品、つまりジブリが作ってきたようなものが少ない。そういう作品が日本には必要だし、これから僕らが作っていきたいと思っています」

 「今回、ジブリで一緒に働いていた仲間が多く集まってくれましたが、『ジブリは会社じゃない』と思いました。みんなの心の中にジブリの哲学が生きている。ジブリで大切にしていたものを守って描いていきたいと思っています。

 ●あらすじ 原作は英の児童小説。田舎の村に引っ越してきたメアリ(声・杉咲花)は、森の中で魔女の国から盗み出された花「夜間飛行」を発見。花の力で一夜限りの魔法使いとなり、魔法の国を訪れる。しかし、人間であることを知られてしまい、大きな騒動に…。

 ●米林宏昌(よねばやし・ひろまさ) 1973年石川県出身。96年にスタジオジブリに入社後、「もののけ姫」(97年)や「ハウルの動く城」(2004年)「崖の上のポニョ」(08年)などに参加。「借りぐらしのアリエッティ」(10年)で監督デビューを果たし、2作目「思い出のマーニー」(14年)は米アカデミー長編アニメ賞にノミネートされた。

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