長野県立特別支援学校教員、免許失効で失職 自動延長と誤認

 県教育委員会は30日、県立特別支援学校の教員が、教員免許の更新手続きを忘れたために免許が失効し、失職したと発表した。免許は平成26年3月31日に失効しており、県内の公立学校では初の事例という。県教委は処分事案でないことから、年齢や性別は非公表としている。

 県教委によると、今年6月上旬に勤務先の学校長が、免許の原本確認を行った際に判明した。教員は、2種免許を所持していたが、23年2月に1種免許を取得。その際、免許の期限が自動延長されたと誤認したという。本来、教員自身が更新手続きをしなければならなかった。

 教員は、6月までの約3年余りの間、無免許で授業をしていた。

 県教委は、失効後の授業について、勤務状況などから適切に行われたと判断し、有効だったとしている。失効期間中の給与や退職金の扱いは、今後検討する。

 学校側は、生徒や保護者に対し「個人の都合により出勤できない」と説明し、事実関係を伝えていない。

 教員は今後、免許の更新講習を経て免許の再授与を受け、採用選考に合格すれば復帰できる。

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