台湾の李登輝元総統は、作家、司馬遼太郎との対談で「台湾人に生まれた悲哀」を語った。戦後政治の中で、台湾人が自分の運命を自分で決められない現状に陥った。日本にも責任の一端がある、との思いも台湾社会に根強い。「アジアの孤児」にならないように、日本は台湾に寄り添う術を探るべきではないだろうか。(外信部次長)
矢板明夫の中国点描
台湾の李登輝元総統は、作家、司馬遼太郎との対談で「台湾人に生まれた悲哀」を語った。戦後政治の中で、台湾人が自分の運命を自分で決められない現状に陥った。日本にも責任の一端がある、との思いも台湾社会に根強い。「アジアの孤児」にならないように、日本は台湾に寄り添う術を探るべきではないだろうか。(外信部次長)