心のケア がん患者と家族

(下)残された子供 仲間と遊び、得る癒やし

正しい知識を

 東京共済病院(東京都目黒区)の医療ソーシャルワーカー、大沢かおりさん(50)は10年前、親ががんになった子供と家族を支援するNPO法人「ホープツリー」を立ち上げた。子供の年齢や親の病気の状態に応じた伝え方、関わり方などの情報やプログラムを提供する。

 がんという病気を理解していない場合、小さな子供は「自分が悪い子だから親が病気になった」という罪悪感や「どうして自分だけが」という怒りに似た感情を抱えたりすることがある。また、他の病気と区別が付かず、「うつる病気」だと誤解する場合もある。

 「がんを子供に正しく伝えることで大人を信頼するようになる。また、死別しても成長するにつれて死に対する理解も変わる。これからも喪失感や会いたいという気持ちが生じるだろう」と大沢さん。子供の気持ちをありのままに受け入れて、長い目で見守っていくことが求められている。

 この連載は油原聡子、村島有紀が担当しました。

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