待ち時間920分…騒然、かっぱ寿司の食べ放題「昼ご飯とも夜ご飯ともつかない」

 手元のリモコンで、サイドメニューの貝のみそ汁を頼むと、時間を空けず女性店員が席へ持ってきてくれた。だが、ほかにも注文が殺到しているようで、駆け足で厨房(ちゅうぼう)に戻って行った。

 客も元を取ろうと必死だ。記者の右隣に座っていたシニア男性は、70分の制限時間をフルに使って25皿を積み上げ、バニラアイスなどのデザートを6つ平らげていた。支払いの際は65歳以上と申告し、料金980円(税別)を支払っていた。

 体育会系の若者が座るテーブル席では、うずたかく積まれた皿の塔が5つ作られている。「50皿食べた」と豪語する男性もいた。

 そんななか、記者はいまいちペースが上がらない。理由は背後で席を案内されるのを待っている金髪やピアスが目立つ少年たち数人。どうもせかされているように感じてしまい、落ち着かない。

 結局、制限時間を10分残してギブアップ。食べたのは、マグロやエビ、イクラなど8皿に、みそ汁と茶碗(ちゃわん)蒸しをそれぞれ1つずつで、通常価格であれば1160円(税別)にしかならなかった。

 そうしているうちにも客は増える一方で、受付カードの発行機には「ただいまの待ち時間は920分です」という、理解しがたい単位が表示されていた。20代の男性は「このまま待たされたら、昼ご飯とも夜ご飯ともつかない」とあきれた様子だった。

 2017年3月期に連結最終赤字に陥った同社が起死回生の策として導入した食べ放題。大食漢にはたまらないサービスだが、当面はそれなりの覚悟で臨んだ方がいいだろう。