「残忍な国」米大学生拷問死でトランプ氏、北朝鮮を糾弾

 ワームビア氏の家族は19日、病院を通じて「残念ながら、息子が北朝鮮からあのような凄惨(せいさん)で拷問のような虐待を受ければ、私たちが本日経験したような結末になることは決まっていた」とのメッセージを発表した。息子を殺害したに等しい、北朝鮮への不信感をあらわにした。

 解放時から北朝鮮の説明は不可解だった。

 ワームビア氏はボツリヌス菌に感染して睡眠薬を服用したところ、昏睡状態に陥った-とのことだったが、米国の診察ではボツリヌス菌の痕跡は発見されなかった。病院は記者会見で、ワームビア氏の脳組織が広範囲にわたって壊死(えし)し、「無反応覚醒」の状態にあると発表した。心臓が停止し、脳への血流が止まったとの報道もある。

 日本人拉致被害者について、捏造(ねつぞう)の疑いが強い書類を「証拠」として「死亡」と強弁し、別人の骨を被害者の「遺骨」と称して日本政府に提示した卑劣な手口を彷彿とさせる。今回の北朝鮮の説明も、欺瞞(ぎまん)に満ちているとしかいいようがない。

 国際社会の制止を無視した「核・ミサイル開発」に加え、自国の若者の命を奪ったに等しい北朝鮮に対し、米国世論の怒りの感情は高まりそうだ。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は19日、「すでに緊張状態にある米朝関係を悪化させる可能性がある」と指摘した。

 トランプ政権はどう出るのか。