【琵琶湖周航の歌百年】地元浸透、みんなを一つに - 産経ニュース

メインコンテンツ

琵琶湖周航の歌百年

地元浸透、みんなを一つに

 ■京大ボート部OB「なぞり周航」無事ゴール

 4日間にわたって琵琶湖を一周した旅は27日夕、無事終わった。「琵琶湖周航の歌」誕生から28日に百年を迎えるのを記念し、京都大ボート部OBら約120人が交代で行ってきた「なぞり周航」の一行は、大津市の艇庫に帰還し、ついにゴールを迎えた。

 午後4時半過ぎ、メンバーの1人、芳賀隆弘さん(75)が上陸すると、同じ卓球サークルの仲間2人が花束を手渡した。

 出発する数日前まで、腹膜炎で入院していたという芳賀さん。充実感に満ちた表情で「竹生島から長浜までは波が高く、浸水もして大変だった。間に合うか不安だったが、熱が下がり参加できて本当によかった」と話していた。

 福岡県福津市から駆けつけた会社員、山本裕子さん(24)は「4年ぶりに漕いだが、改めてボートの良さを実感できた。1回生の時に、周航の歌を全部覚えさせられたのも良い思い出です」と話していた。

 神奈川県藤沢市の大杉耕一さん(82)は「現役時代の周航では竹生島に上陸できなかったが、今回は初めて上陸できた。62年越しで周航を達成した」と感慨深げ。「周航の歌には、人生の喜怒哀楽すべてが詰まっている。しっかりと残していかねばならない」と誓っていた。

 メンバーは、成功を互いに喜び合い、肩を組んで「琵琶湖周航の歌」を合唱し、旅を締めくくった。

 OB会「濃青会」の吉田保会長(72)は「行く先々で地元の方が歓迎してくれた。これほどまで喜んでもらえるとは思わず、地元に浸透していると痛感した」と話す。

 高島市今津町では、25日に地元住民らがおもてなし。今回のために「琵琶湖周航の歌100周年を祝う高島市民の会」を立ち上げ、太鼓の演奏で迎えたり、地元の保育園の園児らが作ったメダルをプレゼントしたりした。

 同会の山内敬さん(69)は「子供の頃から自然と歌っていた。東京で就職してからも同窓会で歌ったりした。まさに『ふるさとの歌』。みんなを一つにしてくれる歌です」と話していた。