千葉市動物公園(千葉市若葉区)で、フタユビナマケモノの赤ちゃんが25年ぶりに誕生した。出産した母親は推定30歳で人間でいうと60歳近く、超高齢出産という。平成3年に同園で出産して以来で、6頭の孫がおり「おばあちゃん」の愛称で親しまれてきた。
赤ちゃんの性別はまだ不明という。木にぶら下がる母親に必死にしがみつき、スクスクと育っている。同園によると、同園内の動物科学館バードホールで放し飼い中だが、木の上で過ごし、葉に隠れるなどして十分に見ることができない。そのため、同館1階の大型モニターで母子の食事風景の映像を放映している。
フタユビナマケモノは、国内では45頭飼育されているが、同園には今回生まれた赤ちゃんを含め4頭がいる。コロンビアなどの南アメリカ北中部の熱帯林などに生息し、木の葉や果実を食べる。