軽井沢スキーバス事故

「安全軽視に厳罰を」遺族ら訴え

バス会社社長と元運行管理者の書類送検を受けた囲みで、改めて事故の再発防止を訴える遺族の田原義則さん(左)=27日午後7時17分、大阪府吹田市(柿平博文撮影)
バス会社社長と元運行管理者の書類送検を受けた囲みで、改めて事故の再発防止を訴える遺族の田原義則さん(左)=27日午後7時17分、大阪府吹田市(柿平博文撮影)

 大学生ら15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーバス転落事故から約1年半。同県警は27日、死亡した運転手だけでなく、バス運行会社の社長と当時の運行管理者も刑事責任があると判断、業務上過失致死傷容疑で書類送検した。なぜ事故を防ぐことができなかったのか。国土交通省は再発防止に向けた取り組みを進めているが、遺族は「厳罰に処さないと業界への警鐘にならない」と厳しい姿勢を崩していない。

 「『一歩前に進んだよ』と仏壇の前で報告したい」。次男で首都大学東京2年の寛さん=当時(19)=を失った田原義則さん(51)は同日夜、大阪府吹田市内のホテルで取材に応じ、現在の心境をこう語った。

 遺族でつくる「1・15サクラソウの会(旧軽井沢スキーバス転落事件被害者遺族の会)」の会長を務める田原さん。取材に応じる場所として選んだホテルは、寛さんが事故の数日前に成人式の2次会で訪れた場所といい、「まだ始まったばかりだが、責任の所在を明らかにすることで再発防止につながる。あの日、何が起こったのかを明らかにし、二度と事故を起こさないため(活動を)続けていきたい」と力を込めた。

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