家族らの話によると、藤井聡太四段(14)の快進撃を支えてきたのは、遊びや普段の生活を通して小さい頃から培った集中力だという。
母親の裕子さん(47)によると、藤井四段は幼い頃から外遊びが大好きな活発な少年だった。「家の庭に生えているクロガネモチの木によく登っていました。友達と鬼ごっこをするのも好きで、足が速いのが自慢でした」。その一方で、幼稚園のときにはすでに九九を習得。小さい頃から世界各国の首都名をあてるクイズ、4つの数字に四則演算を組み合わせて「10」を作るゲーム「メイクテン」などに熱中していた。「問題を解いたり、何かを覚えたりすることが単純に好き、という感じです」(裕子さん)
5歳で将棋を始めた藤井四段。幼稚園児のとき、難解な詰め将棋に挑んだ際には、「考えすぎて頭が割れそう」と口にした。「好きなことには本当に夢中になる。他のことに注意がいかなくなるぐらい」と裕子さん。小学生の頃は学校にランドセルを忘れたこともあった。