【安倍晋三首相 神戸正論講演詳報(6)】「働き方改革は企業の人材戦略、成長戦略の中核」(1/5ページ) - 産経ニュース

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安倍晋三首相 神戸正論講演詳報(6)

「働き方改革は企業の人材戦略、成長戦略の中核」

神戸「正論」懇話会設立記念特別講演会で講演を行う安倍晋三首相=24日午後、神戸市中央区の神戸ポートピアホテル(恵守乾撮影)
神戸「正論」懇話会設立記念特別講演会で講演を行う安倍晋三首相=24日午後、神戸市中央区の神戸ポートピアホテル(恵守乾撮影)

 安倍晋三首相は24日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開かれた神戸「正論」懇話会の設立記念特別講演会で講演した。講演の詳報は次の通り。

 この4年間で大企業では労働生産性が1割以上、向上した一方で、中小企業では伸び悩みがみられます。人材不足の問題が顕在化する中で、また中小企業における賃上げを持続的かつ力強いものとするため、中小企業の生産性向上は待ったなしであります。モノづくりの現場で培われたノウハウは、全国の中小企業やサービス業にも大いにいかすことができます。例えば情報管理システムを導入する。静岡県の運送会社ではIT活用によって一台一台のトラック運送や売り上げの管理にかかっていた作業時間を4分の1まで短縮できました。機械化の波です。北海道の牧場では搾乳ロボットを使うことで、新規採用が難しい中でも市場拡大に踏み切りました。牛のストレスも減り、牛乳の品質も向上したそうであります。

 生産性向上の正否は、中小企業の設備投資をどれだけ伸ばすかにかかっています。本年、私はこの課題に真正面から取り組みます。昨年から固定資産税を3年間、半減する新しい制度を創設しました。今年はこれを製造業だけでなく、小売り、サービス業の皆さんにも活用頂けるよう拡充しました。固定資産税の軽減は、法人税と違い、赤字の企業にもメリットがあります。足下で、中小企業の経常利益は全体で過去最高水準になっていますが、いまだ厳しい状況の中小、小規模企業の皆さんもたくさんいらっしゃいます。むしろそうした方々にこの制度を活用して積極的な投資を進めてもらいたい。中小企業の設備投資を力強く支援していく決意であります。