完成間近の凍土壁…立ちはだかる梅雨「水との闘い」正念場 福島第1原発、建屋流入量の増加懸念

霜がついた凍土遮水壁の凍結管=5月26日、福島第1原発
霜がついた凍土遮水壁の凍結管=5月26日、福島第1原発

 梅雨入りした福島県の東京電力福島第1原発で、事故から7年目の今も「水との闘い」が続いている。溶け落ちた燃料デブリへの注水・冷却は安定して行われているものの、山から海へ地下水が流れる地層の中に建屋があるため、1日100〜150トンの水が流入、汚染水となってたまり続けているからだ。全長1・5キロにわたる凍土遮水壁は完成に近づいているが、雨の季節に水対策は正念場を迎える。

 (鵜野光博)

「早く凍結」28日に改めて検討

 「原子力規制庁の了承をいただければ、(凍土壁の)最後の1カ所を閉じられる。基本的に山側からの地下水を止められるので、ゼロにはならないが、建屋流入量は半分ぐらいを目指せるのでは」。東電の木元崇宏原子力・立地本部長代理は今月上旬の会見でこう話し、「降雨によって多少の水位の変動はある」とも付け加えた。

 東電はこれまで、(1)敷地を舗装して雨水の浸透を抑える(2)建屋手前で地下水ドレンでくみ上げる(3)凍土壁で1〜4号機を取り囲む(4)凍土壁を超えた地下水をサブドレン(井戸)でくみ上げる-の4段構えの対策を行ってきた。

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