【関西の議論】「安易に川に放すな!」外来肉食魚アリゲーターガーVS漁協 捕獲作戦の電気ショックで浮かんだ危惧(2/4ページ) - 産経ニュース

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関西の議論

「安易に川に放すな!」外来肉食魚アリゲーターガーVS漁協 捕獲作戦の電気ショックで浮かんだ危惧

 午後9時ごろ、川にさおを垂らした。タチウオ用のワイヤとチヌ用の針に、餌はスーパーで購入したサンマの切り身。当たりがあったのは午後9時40分ごろ。引きが異様に強い。10分ほどかかって、激しく抵抗するアリゲーターガーを釣り上げ、最後は川に入って抱き上げた。

 「すごく重量感があった。運良く釣り上げることができた」と振り返る。

 当初、アリゲーターガーを食べようと思っていた。米国では肉がスーパーの店頭に並ぶ。硬いうろこに包まれ、身に脂がほとんどなく、パサパサした鶏肉のような白身の肉だ。「寄生虫が怖いのでしっかり油で揚げてフライにする」という予定だったが、あまりの大きさに断念した。

 対応に困り、引き取ってもらおうと地元漁協に連絡したところ、大型連休中のため不通。そこで預けた場所が姫路市内の釣具店だった。

「なんでこんな魚がいるのか」

 アリゲーターガーは北米原産でミシシッピ川流域などに生息する外来魚。ほかの魚類や甲殻類を食べる肉食性で、大きいものでは体長3メートルほどにまで成長するという。水鳥を捕食することもある。ワニのような鋭い歯と長い口が特徴だ。

 環境省は平成30年4月に外来特定生物に指定する予定で、輸入を原則禁止する方針。現在、飼育している個体も許可を取る必要がある。

 同省によると、約20年前からペットとして国内に輸入されるようになった。幼魚は10センチほどの大きさで独特の姿が愛好家の間で人気になったが、1年で1メートル以上に成長するため、飼育に困った人が川や池に捨てたとみられる。全国でも目撃され、固有の在来種を食い荒らすとして、各地で被害が懸念されている。