【関西の議論】「安易に川に放すな!」外来肉食魚アリゲーターガーVS漁協 捕獲作戦の電気ショックで浮かんだ危惧(1/4ページ) - 産経ニュース

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関西の議論

「安易に川に放すな!」外来肉食魚アリゲーターガーVS漁協 捕獲作戦の電気ショックで浮かんだ危惧

【関西の議論】「安易に川に放すな!」外来肉食魚アリゲーターガーVS漁協 捕獲作戦の電気ショックで浮かんだ危惧
【関西の議論】「安易に川に放すな!」外来肉食魚アリゲーターガーVS漁協 捕獲作戦の電気ショックで浮かんだ危惧
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 兵庫県西部のたつの市を流れる揖保川の水面に黒い影。「ワニではないか」と地元で噂が広がった。ワニのわりには一回り小さい。捕らえてみれば見た目は獰猛(どうもう)なワニだが、外来肉食魚の「アリゲーターガー」だった-。見た目だけでなく、在来魚を食いまくる凶暴さを持ち合わせる〝モンスター〟が目撃されたのは昨年6月。アユやウナギを食い荒らされ、怒り心頭で捕獲作戦に乗り出したのが地元漁協だ。6度に及んだバトルは苦戦の連続だった。最初の目撃情報から1年を経て、1人の〝救世主〟が登場した。「アリゲーターガーを食べてみたい」と訪れた釣り人が先月、1匹を釣り上げたのだ。だが、漁協は「複数いるようだ」と警戒を怠っていない。アリゲーターガーVS漁業の全容とは。(坂田弘幸)

ついに〝御用〟

 「やっぱりいた」

 大型連休明けの5月8日、兵庫県姫路市の釣具店から揖保川漁協(同県宍粟市)に、揖保川で捕獲されたアリゲーターガーを冷凍庫に保管しているとの連絡が入った。その知らせに組合員は沸き立った。

 体長1.09メートル、重さ9.6キロの丸々とした全身。引き取りに行った組合員はその姿に目を丸くし、「俺たちはこんなのを捕ろうとしていたのか」と顔を見合わせた。

 釣り上げた姫路市の会社員の男性(32)が取材に応じてくれた。男性は釣り歴25年。揖保川でアリゲーターガーが問題になっていると知り、5月2日夜、下流域に1人で出掛けた。普段はブラックバスやコイなどを釣っていて、アリゲーターガーに挑戦するのはこの日が初めてだった。