死にいたることもある強毒「ヒアリ」の調査、六甲アイランドでも実施

 強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が神戸市中央区の人工島ポートアイランドにあるコンテナヤードで新たに見つかった問題で、市は20日、東灘区の人工島六甲アイランドでも生息調査を行った。

 ヒアリは中国・広州市の南沙港から神戸港に到着したコンテナ内と、コンテナが一時保管されていたヤード近くで発見された。市によると、南沙港からの貨物船が着くヤードはポートアイランドと六甲アイランドに計4カ所あり、17日に緊急調査を実施していた。

 この日は、貨物の取り扱いがある六甲アイランドのヤードのうち3カ所で、市職員らが目視点検や殺虫剤入りの餌の設置を行った。これで貨物船が到着する市内11カ所の調査は終了し、今後は捕獲用トラップを設置していく。

 また、環境省は20日、ポートアイランドのヤードと、ヒアリが5月26日に初めて発見された兵庫県尼崎市内のコンテナ開封場所に設置した捕獲用トラップを回収。専門機関に依頼し、ヒアリがいないかどうか調べる。

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