解答乱麻

少数精鋭で国力の維持を図る時代 教育のあらゆる場面で斬新な発想が求められる ジャーナリスト・細川珠生

 今後、道徳の教科化や外国語学習導入の早期化、アクティブラーニングやプログラミング教育など、教育内容も増え、また大学入試改革による新入試制度が3年後には実施される。記述式の問題や多様な英語等の試験の活用により、求められる学力や能力は、従来通りでないことは明らかだ。

 これまでの教育内容や指導法を続けていればよいわけではなく、まずは、教員の質的向上が最優先課題となる。そのためには教員養成課程や研修の充実が急務であるが、すぐにすべての態勢を整えることも現実として難しい。小中高の教員の配置や外部人材の活用など柔軟な運用・対応が必要である。また、子供の数の減少により、教員定数も削減されるが、教育内容の増加等に対応するためには、これまでのような一辺倒の考え方では現実対応はできない。

 昨今加速している高等教育無償化の流れも、「教育は大事だ」という発想からくるものと考えれば、教員の数の確保も重要であるのだ。教育のあらゆる場面に、従来通りではいかない発想が求められ、それを実行する責任が、今を生きる大人たちにはある。あるものをないと言ったり、大事な教育行政に係るやり取りに記憶がないという無責任な人々に、子供たちを託すことはできない。

 【プロフィル】細川珠生

 ほそかわ・たまお 元東京都品川区教育委員。ラジオや雑誌でも活躍。父親は政治評論家の故細川隆一郎氏。千葉工業大理事。