浪速風

日米文化の差に思う〝家族愛〟

松山英樹選手がゴルフのメジャートーナメントで日本勢最高に並ぶ2位に入った全米オープンで、現地の話題はフィル・ミケルソン選手(米国)の欠場だった。この大会は過去6度も2位で、初優勝すれば、四大メジャー制覇の生涯グランドスラムを達成する。それより長女の高校卒業式を優先したのだ。

▶卒業生総代としてスピーチをする。大会初日と重なり、晴れ姿を見届けて、自家用ジェットで駆けつけようとしたものの、スタートに間に合わない。難しい選択に思えるが、どちらを取るか迷いはなかった。かつて奥さんが乳がんと診断され、看病のためツアーを長期欠場している。

▶「全米オープンは一番勝ちたいと思っている大会だが、家族とともに生きる人生の大事な瞬間がとても楽しみで、ワクワクしている」。こんなセリフが言えるのは、日米の文化の違いだろうか。家族愛は負けないが、まねできるかとなると…。このコラム、妻には読ませたくないなあ。