【エンタメよもやま話】極道ヘルパー、変態ケアマネ、老人はカネ…「絶望の超高齢社会 介護業界の生き地獄」が暴く〝不都合な真実〟(2/5ページ) - 産経ニュース

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極道ヘルパー、変態ケアマネ、老人はカネ…「絶望の超高齢社会 介護業界の生き地獄」が暴く〝不都合な真実〟

 最初の夫は浮気とギャンブルに走り離婚。その後、有料老人ホームで働き、同僚の年下の介護職の男性と職場恋愛で結婚しますが、夫のDVと浮気に耐えきれず、再び離婚します。出産でホームを退職した彼女はこう述懐します。

 <「…介護の世界は不倫がすごくて、男も女も旦那がいようが奥さんがいようが、すぐ肉体関係になってしまうんです…不倫カップルは私が在職中も何十組も見たし、もうムチャクチャですよ」>

 その後、彼女は特養ホーム(非常勤)や訪問介護の事業所で働きますが、劣悪な労働環境と低賃金(手取り月12万円)、そして、揚げ句の果てにその給与も未払いになるといった信じがたい仕打ちを受けます。その模様が本書でリアルに綴(つづ)られます。

 <「介護現場が普通に働ける場所になってほしいんです」>という彼女の訴えが悲痛すぎるのですが、これは序章。本書は、もっと凄まじい介護の現場がこれでもかと暴露しているのです。

■流行シニアマンションは「貧困ビジネス」「勝ち組ヤクザ1位介護福祉サービス業」

 例えば、2014(平成26)年、東京都北区の高齢者向け賃貸住宅「シニアマンション」で、入居者160人の80%強にあたる130人がベッドに体を固定される拘束状態にあったという騒動を引き合いに出し<入居者の80%が拘束介護>であるとの衝撃的な事実を暴露。

 おまけに、こうした虐待の一種と言っていい拘束介護や身体拘束がなくならない理由について、入居者である高齢者の転倒事故などを防ぐため(何と動かないようにしてくれと要望する家族もいるとのこと)、常態化せざるを得ない辛い現状を説明。

 同時に、こうしたシニアマンションについて<「貧困ビジネスですよ…住居を提供して高齢者を囲って、介護保険料を満額使わせる。不動産業者も介護事業者も商売になる。しかも医療法人だったら診療もできるので、医療も提供し放題。高齢者は金になる木なのです。なので、住居を提供してとにかく囲い込みたいわけですね」>という関係者の声を紹介し、介護の裏に潜む深い闇に迫ります。