特許庁の大阪拠点、7月31日に開設…グランフロント大阪に 関西の知財活用支援

 特許庁が商業施設「グランフロント大阪」(大阪市北区)に設置する知的財産活用の支援拠点の開設が7月31日に決まったことが15日、分かった。経済界と連携しながら、関西の中小企業の特許出願を後押しし、経営支援につなげる。

 支援拠点は、特許庁内にある独立行政法人「工業所有権情報・研修館(INPIT)」(東京都千代田区)の近畿統括本部。グランフロント大阪北館タワーC9階の一室(約320平方メートル)に設置される。

 国内外の知的財産問題にも通じた大手企業OBら知財専門家4人程度を配置する。また、特許庁からは定期的に審査官を派遣し、出願者と直接面談をして審査する場を設ける。面談の予約は、特許庁が今月19日から先行して受け付けるという。

 中央省庁の地方移転をめぐって、政府は昨年3月に特許庁や中小企業庁など4庁の移転を見送り、代わりに出先機関の機能を強化する方針を示していた。近畿統括本部は、その代替策の一環に位置付けられる。

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