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先月末、かつて共演した女優さんの死が報じられて大きな衝撃を受けた。
その方、川越美和さんとテレビドラマで共演の機会に恵まれたのが平成2年。年齢はさほど変わらないが、川越さんは女優のみならず歌手としての実績もあり、デビュー間もない私の目標でもあった。
初共演から12年ほどたち、今度は映画でご一緒する予定があったのだが、肝心の映画がクランクイン直前で撮影中止となり、再共演はかなわなかった。その後、川越さん引退のニュースを人づてに聞いた。でも連絡先さえ交換していない。気になりながらも、そのままでいた。
そんな川越さんが9年も前に亡くなっていたことが女性誌を皮切りに、いくつかの情報番組で取り上げられた。35歳という若さで孤独死していたことに衝撃が広がったが、加えて芸能界の華やかなイメージと孤独死という言葉がそぐわない、と思われた方も多かったのだろう。
一般的に誰にも看取(みと)られない死を孤独死と呼ぶが、主に高齢者の問題と思われがちだ。しかし、今回の報道で若者も無関係ではないと、改めて感じた。
独り暮らしの場合は風邪をひいても食事や着替えなどができなくなってしまうことがある。「単なる風邪」と甘く見て、病気を悪化させ人知れず亡くなってしまったケースも聞いたことがある。