報道によれば済州空港サイドは同日午後3時20分ごろ、空港誘導路(駐機場から滑走路で向かう道)に部品が落ちているところを確認し、アシアナ航空を含めた全社に確認するよう伝えた。だが、アシアナ機は麗水に到着した後も部品が取れていた事実を確認しておらず、同日午後3時50分には再び乗客を乗せて済州に戻っていたという。
そうした事実自体も深刻だが、アシアナ側の当事者意識の希薄さはさらに深刻なのではないか。同社は朝鮮日報に対し「該当の部品は落ちても警告などが入るような部品ではなく、小さな部品だったため目で確認しにくいところがあった」と説明。まるで他人事のような回答にあきれてしまう。
日本路線拡大のためには何でもあり?
一方で、米軍によるTHAADの韓国配備に対する中国の報復で訪韓中国人客が激減する中、韓国エアラインの日本人客取り込みに向けた新規就航や増便が相次いでいる。
聯合ニュース(日本語電子版)によると、韓国格安航空会社(LCC)のエアプサンが6月8日、大邱-東京(成田)線を新規就航した。同路線は午前8時40分に大邱を出発し、午前10時40分に成田に到着するスケジュールで毎日1往復運航する。搭乗客には機内食が無料提供され、受託手荷物は20キロまで無料という。
さらにエアプサンは大邱-札幌線を週3往復から週5往復に、大邱-大阪線を毎日1往復から2往復に増便。新規就航と増便で、エアプサンの大邱発日本行きの航空便は週17往復から33往復に増えることになる。