国連特別報告者ケナタッチ氏の書簡 日弁連幹部の国会答弁と類似 事前接触は否定(2/3ページ) - 産経ニュース

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国連特別報告者ケナタッチ氏の書簡 日弁連幹部の国会答弁と類似 事前接触は否定

 労働運動活動家らによるウェブサイト「レイバーネット日本」が4月16日付で公開した海渡氏の発言も、ケナタッチ書簡の論点と似通っている。両氏は改正案成立により市民社会に対する監視が強まる懸念を表明。海渡氏は基地反対運動の取り締まり強化を問題視し、ケナタッチ書簡には安全保障に関わる分野で活動するNGOへの影響に懸念を示す記述がある。

 書簡に対し、菅義偉官房長官は5月22日の記者会見で「政府が直接説明する機会を得られることもなく、一方的に発出された」反発した。海渡氏は同日夕にケナタッチ氏にメールで菅氏発言へのコメントを求め、ケナタッチ氏はその約1時間半後に菅氏への反論を返信。民進党など野党はこの返信文を政権追及の材料としている。

 海渡氏は社民党の福島瑞穂副党首の事実婚の夫。海渡氏は13日、産経新聞に対し、ケナタッチ氏が5月18日付書簡の前に接触した日本人弁護士に自身は含まれていないと回答。ケナタッチ氏と初めて連絡を取ったのは22日だとした。

 産経新聞が9日付で弁護士の海渡雄一氏に送付した質問状の要旨は以下の通り。

 (1)国連特別報告者のケナタッチ氏が5月18日付で日本政府に書簡を送付する前に、海渡氏が直接、間接的に助言をしたことはあるか

 (2)5月18日付書簡と海渡氏の主張は類似点が多い。書簡は海渡氏の影響を受けたものか

 (3)ケナタッチ氏が5月22日付で公開した日本政府への反論書は、海渡氏が送ったメールへの返信か

 (4)ケナタッチ氏にどのような言葉で見解を求めたか

 (5)ケナタッチ氏とはいつから何回メールのやり取りをしているか

 (6)ケナタッチ氏の22日付反論文を野党に渡したか

 これに対し、海渡氏は13日夜、回答を寄せた。全文は次の通り。

 私がケナタッチ氏に、メールをお送りしたのは、5月22日の16時16分のメールが最初です。したがって、(1)、(2)の質問のお答えはノーです。日弁連の9日のシンポジウムの中で、ケナタッチ氏は、今回の書簡を作成するにあたって、知り合いの日本人弁護士5人に、別々にメールを送って意見を求めたと説明されましたが、その5人の中には、私は含まれていません。