ソロモンの頭巾

「宇宙気候学」雷の発生と太陽の自転の意外な関係 長辻象平 

 歴史はこの説と整合的だ。太陽の黒点はガリレオによる発見以来、17世紀初めから観測されているが、黒点が少ない状態の継続期に小氷期が訪れていることが確認されている。

 雷発生の27日周期は、約10年前から名古屋大や東北大のグループによって注目されていた。今回の宮原さんらの報告は、日本列島を舞台にした約30年間のデータ分析で、より確度を高めたものだ。11年という長い波で太陽が活発化する際に雷の27日周期が顕著になることも確認された。

 太陽の光量は安定しているという理由で、温暖化をはじめとする気候変動問題を考える場合、太陽の影響は軽視されてきたが、宇宙気候学はこの前提に大きな疑問符をつけつつある。

 現在、太陽は200年ぶりの活動低下に向けて進んでいる。現代科学が初めて遭遇する事態だ。太陽から目が離せない。

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