ビジネスの裏側

どん底から這い上がったデサント アディダスロスからの復活

【ビジネスの裏側】どん底から這い上がったデサント アディダスロスからの復活
【ビジネスの裏側】どん底から這い上がったデサント アディダスロスからの復活
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 スポーツ用品メーカーのデサントが、海外で売り上げを伸ばしている。独アディダスとのライセンス契約解消で一時は売り上げを大きく減らしたが、海外事業を強化することでその穴を埋め回復。最悪期の倍に売上高を伸ばした。複数のブランドを展開し、国や地域に合わせた商品開発で足場を築いている。(栗井裕美子)

奈良から世界へ

 奈良県大淀町にあるデサント吉野工場。超音波で生地をつなぎ合わせる機器などを備える最新鋭の製造拠点で、今年3月に稼働を始めた。面積は同県下市町にあった移転前の旧工場の1・4倍。柱を極力少なくし、横の連携を取りやすくしたという。

 吉野工場は高度な技術を要するトップアスリート向けの製品も担う。「この工場で、ものづくりのスタンダートを作り上げたい。次のデサントの新たな力になってくれることを期待する」と石本雅敏社長は話す。

 「ものづくり」力は、この十数年の間に主力に成長し、連結売上高の6割を占めるようになった海外事業を推し進めるエンジンになるとみている。

 デサントの海外事業は、追い詰められた末の窮余の一策という側面があった。引き金は、平成10年12月のアディダスとのライセンス契約終了だった。

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