クローズアップ科学

朝食抜きは良いことなし 学力低く、脳出血リスク4割高、冷え性率も2倍に…

だが、20〜30歳代は「親になる世代」でもあり、少子高齢化が進む社会情勢を考慮すると、意識の改革が特に重要だ。そのため政府は、啓発の重点対象と位置づけ、積極的な情報提供に取り組んでいる。

食育の推進基本計画や白書では、栄養バランスに配慮した食生活や、生活習慣病の予防や改善に気をつけた食生活の大切さも強調している。いくら朝食を食べる習慣をつけても、栄養や健康に配慮したものでなければ意味が薄れるからだ。

ただ、どんな食事が栄養バランスが取れているのかを判断するのは、一般の人にはなかなか難しい。そこで国では「食事バランスガイド」の活用を呼びかけている。

1日に「何を」「どれだけ」食べたらいいかを考える際の参考になるように、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したもので、農水省と厚労省が共同で作成した。ホームページなどで公開している。

その効果については、国立がん研究センターなどの調査で、ガイドに沿った食事をしている人は、していない人に比べて死亡リスクが15%低くなることを確認済みだ。同センターは「不足しがちな野菜や果物を積極的に3食規則正しく摂取し、栄養バランスを保つことが長寿につながる」と分析する。

私たちの体を保つための食事は、きちんとしたリズムとバランスを意識することが大切。健康な生活を送るには、朝食を食べる習慣をつけることが、絶対に必要といえそうだ。