卓球通信

大躍進の世界選手権 若き日本のエースたちが東京五輪で「中国の壁」を超えるには

 中国に追いつくところまできた日本卓球界。実際、近年の成績には目を見張るものがある。国際大会で表彰台に立つことは珍しくなくなり、男女で世界ランキングのトップ10に5人が名を連ねる。何がこの結果を導いたのだろうか。近藤氏は「日本卓球協会が取り組んできた若年層の強化が実を結んできた」と語る。

 協会は1980年代後半、14歳以下の全国大会を4つの年齢カテゴリーに細分化。2001年には小学生の代表チームを結成した。指導者に対してもブロックごとに研修会を行い、全国の隅々まで最新の情報が行き渡るようになった。福原愛(28、ANA)の登場もあり「卓球を始める年齢が一気に下がった」(近藤氏)。若くして協会に見いだされ、国際大会への積極派遣で経験を積んだ世代が今の代表を支えている。

■国・地域別のメダル獲得数

       金 銀 銅

中 国    4 3 3

日 本    1 1 3

台 湾    0 1 0

韓 国    0 0 2

香 港    0 0 1

シンガポール 0 0 1

ドイツ    0 0 1

※国際ペアでの獲得メダルを含む

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