古塔伝える資料一堂に 斑鳩文化財センターで特別展

 古代寺院の塔をテーマにした春季特別展「斑鳩古塔展-聖徳太子ゆかりの古代寺院の仏塔」が、斑鳩町法隆寺西の斑鳩文化財センターで開かれている。法輪寺から見つかった飛鳥時代の三重塔心礎の舎利孔鉄蓋(しゃりきこうてつぶた)や、昭和に発見された江戸時代の鎮壇具が初公開されている。7月2日まで。

 法隆寺と同寺若草伽藍(がらん)(初代法隆寺)、中宮寺、法輪寺、法起寺の塔に焦点をあて、瓦や古材など計約100点を展示している。

 このうち、法輪寺の舎利孔鉄蓋(直径30センチ超)は仏舎利を納めた孔(あな)をふさいだもので、江戸時代の仏舎利縁起に描かれている。また、江戸時代の鎮壇具は塔基壇の調査時に見つかったもので、陶磁器(瓶)の中に銅製花瓶(けびょう)や五鈷杵(ごこしょ)、銅製小仏などが納められていた。

 このほか、法隆寺五重塔の古材や金具、舎利具(模造)など、中宮寺や法起寺の瓦を展示。同町教委生涯学習課の平田政彦課長補佐は「聖徳太子ゆかりの寺院に建てられた塔の資料を一堂に集めた。太子が斑鳩で目指した仏教世界を感じ取っていただければ」と話している。

 10日午後1時半から同町中央公民館大ホールで記念講演会が開かれ、鈴木嘉吉・元奈良国立文化財研究所長が「斑鳩の五塔」をテーマに話す。無料。定員200人。

 問い合わせは斑鳩文化財センター(電)0745・70・1200。

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