大相撲

新大関・高安 「わが子ながらあっぱれ」両親が語る素顔

 高安は17年2月、角界入りするが、鳴戸部屋に目を付けたのは栄二さんだった。「牛久市出身の中卒で角界に入った稀勢の里関(現横綱)をインターネットで見て、この部屋に入れたらという思いで、ぶっつけ本番で部屋に連れて行った」

 父子が見たのは礼儀正しく、整理の行き届いた部屋の環境だった。「若い力士たちがおかみさんに取り次いでくれた。すごく好印象を受けた。おかみさんは『すぐに親方を呼びますから』と。待っていたら、すぐ親方が来てくれて、子供を見るなり、好感を持ってくれたようでした」

 親方(元横綱・隆の里)の言葉が栄二さんの記憶に残る。「すごく柔らかい体で、筋肉も良い。足も大きいし、有望だ。ぜひうちの部屋にいらっしゃい」

 高安関は栄二さんに「定時制の高校でもいいから、野球をやりたい」と気持ちを伝えていた。栄二さんは「行く前は見るだけという話だったが、親方の話を聞いて帰るときには『じゃあやってみる』という気持ちに変わっていた」という。

 しかし、本人は「必ず頑張る」と家を出たものの、厳しい相撲の世界になじめず、鳴戸部屋から何度も抜け出しては地元に帰っていた。すっかり意気消沈した高安関を見た栄二さんは「家にいるときと180度違うし、心が折れたんだろう」と察していた。

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