浪速風

ヒーロー迎えた「よそ行きの料理」

サヨナラ打を放ち阪神・金本知憲監督と抱き合う阪神・岡崎太一=甲子園球場
サヨナラ打を放ち阪神・金本知憲監督と抱き合う阪神・岡崎太一=甲子園球場

昨日のスポーツ紙で、プロ野球セ・パ交流戦で2日連続のヒーローになった阪神の岡崎太一捕手の談話が目に留まった。「よそ行きの料理を作って、待ってくれていました」。13年目にして初めてのホームランボールを渡して、「ありがとう」「おめでとう」。奥さんは涙を流した。

▶「よそ行き」には「外出の時に着る晴れ着」や「改まった態度」の意味がある。ナイター終了後だから帰宅は遅い。思いがけない活躍に、急いで用意したお祝いの「よそ行きの料理」に、下積みが長かったベテランと、それを支えた二人三脚の喜びがにじみ出ている。

▶ヤンキースの田中将大投手の妻、里田まいさんがアスリートのための食事学の資格を取得したのは有名だ。西武の監督だった広岡達朗さんは、体調管理のため玄米食や自然食品の摂取を求めた(夕刊連載「新猛虎伝 田淵幸一物語」から)。食事に気を使う長いシーズンだが、一夜の「よそ行きの料理」は格別だったろう。