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山口組三国志抗争のカオス 「神戸は名古屋以下」結成直後の異例会見で不満ぶちまけた「任侠団体山口組」

 4月30日に山健組関連施設で開かれた会合には、前日の会合を欠席し、離脱が取りざたされた直参らも参加。新組織の会見に「相談役」として出席していた「健心連合会」会長(72)も一転、井上組長に残留の意志を伝えたとされる。

 《全て織田自身の私利私欲。織田らが捏造(ねつぞう)した風聞に踊らされた同僚や同志には早急に真実を伝え、心ある者は温かく迎え入れてください》

 井上組長は離脱したメンバーの処分を5月9日まで猶予し、このような文書を送って復帰を促したという。関係者によると、山健組はすでに織田代表を含めた30人を「絶縁」や「破門」の処分としたが、傘下組織の中には山健組に復帰する動きも依然としてみられるという。捜査関係者は新組織の勢力を「多くて500人ほどではないか」と推測する。

 新組織には山口組直系「淡海(おうみ)一家」からも離脱した勢力が加入した。捜査関係者からは、山口組をも巻き込んだ暴力団組織の再編と、それに端を発した抗争事件の発生を懸念する声が上がっている。

 実際、5月6日未明には神戸市中央区の路上で織田代表の関連施設を警護していた新組織側の組員(50)が暴行を受ける事件が発生。県警が神戸山口組側が仕掛けた抗争事件とみて捜査を続けている。

 県警幹部は「山口組はまずは織田代表らを取り込もうと動くはずだが、自分たちのシマ(縄張り)を奪われたらどう出るか。三つどもえの争いがあり得るだろう」としている。(5月29日掲載)

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