デービッド・ケイ氏会見詳報(下)

政治利用の可能性を問われ「最後の一刺しという感じがするが…」「決して現政権に対する攻撃ではない」

 でもそんなに驚きに値することでもない。ある意味で、私は歓迎をするけれども、びっくりするだろうというのは、主流メディアが日本国民のためにハイライトしてこの記者クラブ制度はおかしいと、もし言ってくれたならば、あるいは役人に対するアクセスに依存するような、そういう制度になっていて、アクセスを持っていない人たちは罰を受けるような、そういうシステムはおかしいというようなことが書かれれば歓迎するが、びっくりすると思う」

 「でも日本のジャーナリストの方々にとって大事なのは、日本の外でも同じだが、これが問題だというふうに問題提起をするべきだと思う。そして、もっと注意深く取材するべきだ。この問題は報告書の要素の中でメディアの独立性ということを言っているが、政府のやっていることだけじゃない。非常に快適な、ぬくぬくとしたジャーナリズムがマスメディアの中でどういうふうに存在しているかということにも関係する。相対的に閉鎖的なシステムになっている。それはサラリーにも響くし、マスメディアはフリーランスなんかの給料に比べれば随分高いと思う。それから、それ以外の世界のジャーナリズムよりも給料が高い。

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