デービッド・ケイ氏会見詳報(下)

政治利用の可能性を問われ「最後の一刺しという感じがするが…」「決して現政権に対する攻撃ではない」

 政府のためにもいろいろな道を、調査のために、批判のために道をひらいたほうがいい。そして政府の考え方が批判にさらされるということが大事だと思う。そういうことがなければ、みんな疑う。批判されていないからね、ということで疑われてしまう」

 --日本政府の反応で、客観的な事実や分析に基づかない勧告が国連文書として出されることは、国連人権理事会の権威を著しく低下させる、と。他国からこういう批判をこれまで受けたことはあるのかないのか。今回、こういう批判を出されたこと、改めて日本政府の対応について見解は

 「どの政府も批判に対する反応は違う。そして、日本政府からの反応について2つのことを申し上げたい。まず、私が日本政府関係者と行った会合は肯定的なものであったということだ。つまり、懸念が表明された。そして事実に関する問題として表明されて、それについて私も検討しようとして、それから解釈の問題があるのではないかということを提起されて、それについてわれわれは議論した。一般論として私は、日本政府は私の客観性に対して異議を唱えたと感じていない。

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