デービッド・ケイ氏会見詳報(下)

政治利用の可能性を問われ「最後の一刺しという感じがするが…」「決して現政権に対する攻撃ではない」

 それから今の政権の方々とも話をしたが、私の分析によれば、日本は表現の自由のための非常に強い基盤を持っている。憲法によって表現の自由は守られている。国内法もちゃんとある。司法制度もある。それが運用されて表現の自由を守るというふうになっている。私の感覚で言うと、政府ができることは当然ある。表現の自由を強化することができる。報告書の中でも書いているが、提言は決して現政権に対する攻撃ではない」

 「最後に私は非常に深刻な懸念を持っている。それは何かと言うと、憲法改正が議論されている。そして、表現の自由につながってくる話になるかもしれない。(表現の自由に関する)憲法21条は非常に強い保護規定だ。そして、一貫性をもって国際人権法にも一致するものだ。私は憲法9条の話をしているのではない。もし憲法が改正される場合、21条の改正ということになったならば、率直に言って、今ある法的な保護が損なわれることになりかねないと心配している」

 「ですから、報告書で強く申しているのは、政府がその道筋をたどらないように、ということだ。憲法21条を改正しないように、それ以外の条項でも表現の自由に関係するようなものは触らないようにということを、報告書の中で述べている」

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