デービッド・ケイ氏会見詳報(下)

政治利用の可能性を問われ「最後の一刺しという感じがするが…」「決して現政権に対する攻撃ではない」

 もう1つは特定秘密保護法に関して、内部通報、内部告発のような窓口を設けるとすればどのようなところに設けるのが望ましいと思っているのか

 「政府の反論についてだが、その反論があったことによって修正したかということだが、事実ということに関しては、比較をしていただければわかると思うが、政府が例えば、事実的にここは事実誤認だということを言ったとする。そういったものはきれいなものにする。ほとんどの場合、われわれは同意している。こういうのは簡単なことだ。事実誤認だから。修正をするのは簡単なことだ。政府がわれわれと意見を異にしていると、われわれの解釈と違うという場合には、その意見が違うということは反映するようにした。ただし、そこでわれわれが留意しているのは、この報告書が出るということは、政府のコメントと同時的なわけだ」

 「だから、オンラインでみればわれわれの報告書を読むこともできるし、政府のコメントも読むことができる。どういう人であったとしても、例えば、人権理事会に関係した人、あるいは日本の市民の人、誰でもそういったものを読むことができる。2つの報告書を読むことができて、そこで決定することができる。報告書の方が、提言の方がいいか、あるいは、そうではないと決めることができる」

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