日本における「表現の自由」の現状を調査するため国連人権理事会が特別報告者に任命した米カリフォルニア大学のデービッド・ケイ教授が2日、東京都千代田区の上智大学で記者会見した。日本のメディア規制の在り方を問題視したほか、慰安婦の記述をめぐる歴史教科書の検定についても疑問を呈した。会見の詳報は以下の通り。
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まず最初に申し上げたい点が1点ある。国連特別報告者というのは、独立した専門家であるということだ。しかし、人権理事会によって任命されている。人権理事会によって任命され、表現の自由がどうなっているのか監視する。それから人権、結社の自由など50ぐらいの問題領域があるが、人権に関連し、世界のいろいろなところを監視する。だからわれわれの役割はグローバルなものだ。私は特別報告者として、表現の自由が日本でどうなっているかということだけをやる人間ではないが、きょうは私が日本でどういうことをしたかということに関して述べたい。この1年半ぐらいの間、何をやってきたかにも触れたい。