実は要注意!かれんな花…外来植物「ナガミヒナゲシ」 強い繁殖力、在来種に影響も

1本で16万粒の種

 ナガミヒナゲシは、地中海沿岸原産のケシ科の一年草。日本では昭和36年、東京都世田谷区で最初に発見された。輸入穀物などに混じって種が入ってきたとみられる。繁殖力が強く、平成19年までに東北以南のほぼ日本全土に広がったことが分かっている。

 東京農工大大学院の藤井義晴教授(国際環境農学)は「ナガミヒナゲシは1つの個体で最大16万粒ほどの種を放出する。また、種子の直径は0・6ミリと他の植物に比べて小さく、車のタイヤや靴底に着き、全国に運ばれたようだ」と話す。

 タイヤに着いた種子が信号待ちで落ち、交差点付近で群落を作ることが多いが、最近は団地の植え込みや農地で見かけることも増えている。

「帰化」で共存も

 もちろん、ナガミヒナゲシは特定外来生物ではないので、栽培したり花として楽しんだりすることに問題はない。ただ、藤井教授らがナガミヒナゲシが在来種など他の植物に与える影響を調べたところ、特定外来生物に匹敵するほどの雑草化リスクがあった。

 これから始まる梅雨の間は、ナガミヒナゲシの種子ができる季節。成熟した実を放置すると、さらに繁殖する可能性がある。