韓国新政権

韓国国防省が意図的に隠蔽? THAAD搬入めぐる騒動 「何を今さら」との大統領批判も

 【ソウル=名村隆寛】米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の発射台4基が韓国内に追加搬入されていたことを文在寅(ムン・ジェイン)大統領が知らされていなかったという問題で、大統領府は31日、国防省による意図的な隠蔽(いんぺい)とみられるとの調査結果を明らかにした。

 在韓米軍は米韓間の合意に従い、4月26日、THAADの配備先に発射台や高性能のXバンドレーダーなどを搬入、設置した。国防省は5月25日の国政企画諮問委員会への業務報告でこの時、発射台2基を搬入したと伝えたが、4基の追加については報告がなかったという。その後の追加報告で4基の追加搬入が確認され、文氏は「非常に衝撃的だ」とし調査を指示した。

 ただ、THAADは6基の発射台とレーダーで運用されるシステムだ。この点は韓国メディアがこれまでに報じており、問題の4基についても車両に積載、移動させられる様子が韓国のテレビ局のカメラで確認されている。

 THAADが発射台6基で1セットという仕組みに加え、搬入が公然の事実であるにもかかわらず、不快感を示す文大統領に対し、「今さら何が『衝撃的』なのか」「理解に苦しむ」(韓国紙)との批判も出ている。

 大統領府は「国民の知る権利を放棄したことへの責任追及であり、政治的意図はない」としていたが、韓民求(ハン・ミング)国防相らを調査する方針だ。国防省幹部の処分の可能性も出てきた。

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