フランスのマクロン新大統領がプーチン露大統領に同性愛問題を直談判 首脳会談で議題に

 「すべて事実だ」。ロシア最大の同性愛者団体「ロシアLGBTネットワーク」の幹部、コチェトコフ氏はノーバヤ紙の報道内容をめぐり、産経新聞の電話取材にそう強調した。

 チェチェンは極めて保守的なイスラム教の風土で知られ、家族の名誉のため同性愛者が殺されるケースもあるといわれる。さらに同共和国を率いるカディロフ首長は抑圧的な統治手法で知られ、今回の問題の背景にも、同氏の意向が働いていたと強く疑われている。

 改善は見込めず

 問題の発覚当初、チェチェン当局は「チェチェンに同性愛者はいない」(カディロフ氏の広報官)などと否認し、露政府も「何も知らない」(ペスコフ大統領報道官)と消極的な対応に終始した。その後の国際的な批判の高まりを受け、露政府は調査に取り組む姿勢をみせているが、露メディアは事態の改善につながる可能性は低いとの見方を示している。

 露国内では危険

 そのようななか、LGBTネットワークは保護に成功したチェチェンの同性愛者らを域外に脱出させ、さらに海外に移住させる取り組みを進めている。

 コチェトコフ氏によると、これまでチェチェン域外に脱出させた同性愛者らは約50人にのぼる。脱出方法などの詳細は安全上の問題から明らかにされなかったが、彼らは医療や精神的な支援を受けつつ、生活を続けているという。