浪速風

実力も人格もジュニアのお手本

引退表明会見に臨む、プロゴルファーの宮里藍=29日午後、東京都新宿区(宮川浩和撮影)
引退表明会見に臨む、プロゴルファーの宮里藍=29日午後、東京都新宿区(宮川浩和撮影)

沖縄はジュニアのゴルフが盛んだ。大人が同伴してプレーできるゴルフ場やゴルフスクールが多く、クラブ活動にゴルフを取り入れる小中学校もある。子供たちの憧れは、聖志、優作、藍の宮里3兄妹である。藍さんはティーチングプロだった父親の優さんの手ほどきで、4歳からクラブを握った。

▶優さんは家族でゴルフを楽しみたいという思いで、藍さんをプロゴルファーにさせる気はなかったという。それが宮城県の東北高3年時に当時のツアー最年少優勝。プロ転向の権利を得て、「人生は船のようなもの。時には流れにまかせることも必要だよ」と背中を押した。

▶女子ツアーの人気と隆盛は、藍さんがもたらした。世界ランキング1位になった実力もさることながら、笑顔を絶やさず、ファンサービスを心がけ、メディアに礼儀正しく対応する。「ゴルフは究極的には人格の勝負だ」という優さんの教えである。プロを目指す子供たちに、ぜひ見習ってほしい。