四国の議論

村議会が消滅危機、人口400人の高知・大川村は本当に残念な自治体なのか…「何もない」を逆手に移住促進で活路

 村が発行した移住促進用のパンフでは、移住者を紹介するとともにそれぞれの満足度も掲載。満足度は50%から200%までさまざまで、全員が満たされているわけではない。しかし、平賀さんらは「移住者の視点で、村の可能性を引き出すことがきっとできるはず」と村の未来を見つめている。

 村では現在、「何もない村で、何かを生み出したい人」を採用する「志採用」を実施中。職種は栄養士、調理師、集落活動センターの事務局長の3人。いずれもただ職務をこなすのではなく、村を経営する視点で仕事を楽しめる人材(移住者)を募集している。問い合わせは大川村集落活動センター((電)0887・84・2233)の平賀さんへ。

大川村 

高知県北部の四国の真ん中に位置した山村で、周囲を標高千メートル級の急峻(きゅうしゅん)な山々に囲まれる。平坦地はほとんどなく、産業は農業・林業・畜産業が中心で特産は「大川黒牛」と「はちきん地鶏」。人口約400人で高齢化率が40%を超える一方、30歳未満は約70人。鉱山があったピークの昭和30年代には約4100人が住んでいたが、昭和40年代半ばに閉山となり、多くの労働者らが村外へ流出。同じ頃、早明浦ダムも建設され、中心集落が水没したことも人口流出に拍車をかけた。