四国の議論

村議会が消滅危機、人口400人の高知・大川村は本当に残念な自治体なのか…「何もない」を逆手に移住促進で活路

 ある男性議員は「仮に自分がやめて欠員が出るのなら、よそから議員候補を連れてきて、(議員以外の)仕事も見つけるつもり。議員報酬だけでの生活はどう考えても難しく、副業が必要なのは問題だが、議員の待遇を改善することで、なり手を増やすことはできる」と指摘し、「議会存続しか選択肢はない」と言い切る。

 ほかに、「議会廃止は現実的ではないが、村の将来を真剣に考えるチャンス」と冷静に受け止める人も少なくないようだ。

 40年後には人口が半減するといわれる大川村だが、実際はここ数年、400人をぎりぎり維持し、過疎化の進行を食い止めている。若者を中心に移住が相次いでいるのが主な要因で、平成25年度から28年度までに約20人が県外から移住し、このうち27年度には7組10人が移住した。理由はさまざまだが、いずれも自分らしい生き方をこの村に見つけにやってきた。

 その1人で、地域活性化の拠点となる村の集落活動センターに勤める平賀洋司さん(37)は大川村の出身。有名リゾート会社で武者修行をした後、妻(33)と2人の娘とともにUターンした。「もともと村の役場に勤めていましたが、地域活性化の答えを見つけられず、転職しました。観光業のノウハウを学び、地元に恩返ししたいという一心で帰りました」

 村は400人を維持しているとはいえ、中身が伴っていない厳しい一面もある。50人近くが治療や介護を受けるため村外の医療機関に入院するなど、村内にいない日も多い。