四国の議論

村議会が消滅危機、人口400人の高知・大川村は本当に残念な自治体なのか…「何もない」を逆手に移住促進で活路

【四国の議論】村議会が消滅危機、人口400人の高知・大川村は本当に残念な自治体なのか…「何もない」を逆手に移住促進で活路
【四国の議論】村議会が消滅危機、人口400人の高知・大川村は本当に残念な自治体なのか…「何もない」を逆手に移住促進で活路
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 過疎高齢化が深刻な高知県大川村で議員のなり手が不足し、議会が消滅する可能性が浮上している。人口約400人で離島を除くと全国最少の村にとって、議会の存続だけでなく、村を消滅させないためには村民数の維持が至上命題。カギを握るのは移住者だが、意外にも過去4年間で約20人が県外から村に移り住み、人口減の進行を食い止めていた。何もない不便な山深い村になぜやってきたのか。この地に未来はあるのか。村の課題を追った。(角田純一)

病院、コンビニ…本当に「何もない」

 四国の真ん中に位置する大川村は村の中央部にダム湖があり、湖畔や湖を囲む山の中腹などに住宅や事業所が張り付く。高知市からだと車で1時間半以上。高速を下りて、早明浦ダムに到着してからも、さらに山中をクネクネ走り、ようやく到着。街灯は少なく、夜間の外出はかなり寂しい。ダム湖畔の狭い平坦(へいたん)地に役場や団地などがあり、ここが村の中心地だ。

 病院はない。診療所はあるが週3日。大きなスーパーやコンビニもないので、隣町などへ車で片道30〜40分かけて行き、まとめ買いが必要となる。学習塾、カフェもない。バスも1日朝昼晩の1往復のみ。このため、マイカーは不可欠で、できれば夫婦とも運転できることがのぞましい。

 深い山間部のため、日照時間は短く、雨も多い。南国・土佐とは名ばかりで、毎年雪が降り、冬用タイヤが必要。土砂崩れで道が塞がり、遠回りを余儀なくされることも。