大学でゲーム開発講座 人手不足解消目指しソフト会社が実践指導、京都

コンピューターグラフィック作成ソフトの使い方を学ぶ学生ら=京都市東山区の京都美術工芸大
コンピューターグラフィック作成ソフトの使い方を学ぶ学生ら=京都市東山区の京都美術工芸大

 ゲームソフト請負最大手のトーセ(京都市下京区)が、京都美術工芸大(同市東山区)でゲーム開発者を養成する講座「トーセゼミ」を開いている。同社がこうした授業を大学で行うのは初めてという。コンピューターグラフィック(CG)の教育を強化したい同大側の要請で実現した。

 5月18日に行われた第1回目の講座では、トーセで活躍するゲームクリエイターの社員らが裏話も交え、会社やゲーム業界を紹介。ソフトの開発現場で使われるソフトを使い、学生に技術指導した。

 ゲーム業界ではCGデザイナーが不足しているといい、講義を行ったトーセの笠嶋宏さんは「人材の育成につながれば」と期待。講義に出席した同大3回生の福田俊宏さん(20)は「すごく良い授業。将来はゲーム業界へぜひ進みたい」と話していた。

 トーセは、任天堂のゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」の発売以来、ゲーム会社からソフト開発を受託する企業として知られ、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエストモンスターズ」など手がけたゲーム作品は計2265本(2月末現在)にのぼる。

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