前橋市内で下校中の小学1年の女児に触ったとして5月17日、群馬県迷惑防止条例違反(卑猥な行為の禁止)の疑いで69歳の無職男が前橋署に逮捕された。男は日頃から「見守り」のように街角に立ち、「防犯腕章」まで着用していた。男はボランティア団体に所属せず、気に入った女の子だけに声をかけ、ときにはつきまとう、評判の「怖いおじさん」だった。
容疑認め「かわいかったから」
逮捕容疑は16日午後3時15分ごろ、市内の路上で友人3人と帰宅途中だった小学1年の女児(6)に声をかけ、腕や腰を触ったとしている。同日午後、女児の母親が「小学生に声をかけている男がいて、娘の体を触った。緑の腕章をしていた」と県警に連絡し発覚した。前橋市北代田町に住む無職男は容疑を認め、「子供がかわいかったから」と供述した。
男はボランティア団体などに所属していないにも関わらず、見守り活動などで使用される「防犯腕章」を身につけていた。子供とのスキンシップで「悪気はなかったのではないか」(近所の男性)といった声もあった。しかし前橋署は「最悪の事態を避けるため、早期逮捕に踏み切った」と強調。調べを進めるうちに、徐々に男の素性が判明する。