「反原発」講演で教委二分 佐久、後援を撤回/小諸・御代田は継続 長野

 佐久地方の市民有志が27日に開く「反原発」の講演会をめぐり、地元の教育委員会の対応が分かれている。佐久市は「政治目的に該当する」との理由で、後援申請を承認した当初方針を改め、取り消しを決定。小諸市と御代田町は後援する考えを崩していない。

 講演会は、原発の危険性を各地で訴えている元京大原子炉実験所助教の小出裕章氏を講師に招き、27日午前10時10分から佐久市の佐久平交流センターで開かれる。

 佐久市教委の荻原幸一社会教育部長によると、実行委員会から申請書と企画書などが提出されたのは1月下旬。原発や放射能を解説するとの趣旨だったため、後援を承認した。だが、その後、実行委が作成したチラシには「We love 原発のない世界」とのスローガンが掲げられ、「反原発」の姿勢を明確に打ち出していることが分かった。

 同市教委は、政治的な活動に対し、共催や後援をしない市要綱に抵触すると判断し、今月9日に取り消しを決めたという。

 荻原氏は「政治的主張が明確な催しに行政が関与するのは適当でない」と指摘。その上で、施設の利用は容認しているとして、「『表現の自由』を侵してはいない」と説明している。

 これに対し、小諸市と御代田町の教育委員会は、催しに政治性はないと強調する。

 双方の担当者は「チラシを見たが、特定の政党名もなく政治的活動に当たらない」などと話している。

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