三重県鳥羽市の鳥羽水族館に、広島県廿日市市の宮島水族館からスナメリの「イチゴ」(メス、4歳)がお嫁入りし、一般公開が始まった。将来の繁殖が期待されている。
イチゴは体長約160センチ、体重約58キロ。ブリーディングローン(種の保存を目的とした動物の貸し借り)により鳥羽水族館から宮島水族館に貸し出しているオスの「ゴウ」と宮島水族館のメスの「ニコ」の間で生まれた。鳥羽水族館によると、イチゴが繁殖可能な年齢となることから鳥羽水族館にお嫁入りすることになった。
24日朝に宮島水族館を出発し、約9時間後の同日夕に鳥羽水族館に到着。アジを5匹食べるなど落ち着いた様子に、飼育員らもひと安心。「早く他のスナメリと仲良くなって、新しいプールでなじんでくれれば」と見守っている。
鳥羽水族館によると、国内5施設で21頭のスナメリを飼育。同館ではイチゴを含め国内最多の8頭(オス3頭、メス5頭)を飼育しているという。