大飯原発3、4号機 地震想定で意見対立… 紆余曲折で審査に4年弱 

 その島崎氏は規制委退任後の昨年6月、「熊本地震によって新たな知見が得られた」として、基準地震動の算出に使った計算式「入倉・三宅式」では過小評価になると主張。規制委は試算をやり直し、「過小評価ではない」とした。さらに、今年4月下旬には国内の複数の研究機関が行った解析などから、熊本地震が入倉・三宅式と整合していることを確認。「審査の中で十分安全が確保されている」と結論づけている。

 田中委員長は「大飯合格」後の24日の会見で、「当初は大飯が最初に許可が出るのではと思った時期もあったが、いろいろ紆余(うよ)曲折があった」と振り返り、島崎氏については「裁判所で言っていることだから」と論評を避けた。関電に対しては「利益が頭にある民間事業者と、コスト度外視で万全を求める規制の立場とでせめぎ合いはあった」とし、「1月のクレーン倒壊事故もあり、住民を含めて信頼が落ちている。いっそう緊張して事故がないよう十分な努力をしてほしい」と注文をつけた。

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