浪速風

ロシアより愛をこめて

スパイといえば映画007シリーズが思い浮かぶ。3代目ジェームズ・ボンドのロジャー・ムーアさんが亡くなった。端正な容姿でウイットに富み、美女にモテモテ…。こんなスパイがいるはずがない。実際は地味で目立たず、国際政治の舞台裏で情報を収集し、秘密工作を実行する。

▶「ロシアゲート」が米国を揺るがしている。昨年の大統領選で、ロシアがサイバー攻撃などで干渉したことに、トランプ陣営の関係者が関与していたのではないかという疑惑だ。特別検察官による捜査をトランプ大統領は「魔女狩りだ」と反発しているが、もし癒着が事実なら弾劾・罷免につながりかねない。

▶スパイ小説もどきだが、ロシア側からすると、新大統領に恩を売り、急所を握れば、利益は計り知れない。なにしろロシアのプーチン大統領は情報機関KGBの出身で、裏工作はお手のものだろう。007シリーズで最も評価が高いのは「ロシアより愛をこめて」である。